お客様の声

北海道樺戸郡新十津川町 白石農園 様のご紹介

団体名・会社名
白石農園
お名前
白石 学 様
水田住所
北海道樺戸郡新十津川町
白石 学様

スマート農業への興味が、paditch導入へつながる

今年度はインターンとして東京大学 生物環境工学 専修3年  桐島さん、 堀田さん 、 Mさんにもご参加頂き、北海道の白石農園様へオンラインを利用してインタビューをさせていただきました。

 

 

―農業に携わることになったきっかけはなんですか?

15年前にサラリーマンを辞めて、家業を継ぐことにしました。

お米がメインでトマトの栽培もおこなっています。

 

―スマート農業を始めたきっかけは何ですか?

もともと新しいものが好きで興味がありました。

また今後人手不足になっていくのが目に見えていたこと、機械を導入しなければ続けていけないと思ったこともきっかけです。

最初にたまたま更新するタイミングだったので、クボタさんの直進アシスト田植機を購入しました。

3年ほど前に国のスマート農業実証プロジェクトがあり、各種機械を使ってできることを提案し、採択を受け様々な機械を導入させていただきました。その時に水田の水管理の省力化ということでパディッチを導入しました。

スマート農業について

東京大学 生物環境工学 専修3年  Mさん

 

―スマート農業を始めるにあたり、障壁となったことは何ですか?

まだ現在でも壁を乗り越えていっている段階ですが、使ったことがないものばかりなので、やつばりわからないことが多かったこと、使いこなすのに苦労したものもありました。

自分が特別ITに強いわけではないので、日々勉強をしています。

農業は1年ごとなので、各種機械の操作などを覚えるのが大変なのと、スマート農業機器そのものが普及段階であり、価格も高いものもありこれからといったところだと思います。

 

ースマート農業のメリットデメリットを教えてください。

メリット

人や作業にかける時間を減らすことが出来ます。

デメリット

はじめてすぐには使いこなせない、慣れるまでは練習や学びが必要です。

また価格面でネックとなるものもあります。

 

 

パディッチを導入したことによる周囲の反応

 

 

東京大学 生物環境工学 専修3年  堀田さん

 

ーパディッチを導入されていかがでしたか?

導入したことでほとんど田んぼに行くことがなくなったのでとても便利です。今年は10回くらい田んぼに水を見に行ったかどうか?

最初はセンサーが便利だなと思っていたのですが、今年は雨が少なかったですが、水の出し入れまでできるバディッチを使い、適切な水管理ができたように思います。使用感もよく便利だと感じました。

取得しているデータについては、来年位から活用できるように検討中です。データを活用した結果なにが得られるのかは、まだこれからですね。

 

スマート農業機器を導入したことによる、周囲の反応はいかがでしたか?

スマート農業実証事業により新十津川での普及は進んでいますね。

視察に来た人が興味を持たれるので、周りの農家にも影響を与えることを意識しています。

近隣の農家同士で情報交換する際におすすめしています。

バディッチは反応がいいですが、コストの間題がネックとなるようですね。

基盤整備事業などの補助金が使えるかどうかも重要なポイントになります。

これからの農業を目指す人へ

 

東京大学 生物環境工学 専修3年  桐島さん

 

ー経験則と、データ管理について

私は脱サラからの農業ですが、比較的柔軟な考えをするようにしています。

周りの農家を見ると、昔ながらの体制を変えるのが難しいようでなかなかチャレンジしにくいのではないかと感じています。昔ながらの体制を変えることは労力も必要ですし、何より家族の理解が必要です。私は常にどうすれば効率よくできるかを考えて家族に提案しています。もちろん衝突する場合も有りますが、うまくいったときのみんなの喜ぶ顔もうれしいですね。

データ管理についてはまだまだこれからといったところもあります。うまく活用して、効率の良い営農につなげていきたいですね。

 

ー今後のスマート農業について

周囲を見ていても、農業は2極化していくと感じています。

1つは生産性。こちらは機械やデータによって向上していくと感じています。収穫量を求め、大規模化していく農家がもっともっと増えていくと思います。

2つ目は安心安全(無農薬栽培など) こちらはまだ機械化が進んでいないので、 そういったものがあるといいですね。

あとは、スマート農業機器の価格が下がってくるともっと浸透すると思います。

 

ー今後のスマート農業への要望

とったデータの活用があまりされていない、そもそもそのデータが必要なのか疑問なものさえあります。

まだまだすべての工程を機械化するのは難しいと感じています。

田植え前の管理が難しいので、そこにうまくスマート農業機器が導入できるといいですね。

 

ー次世代の農家に期待することはありますか?

様々な経験を積んだ柔軟な人であれば、従来のやり方にとらわれず新しい方法で農業ができるのではないかと思っています。

家族の理解

株式会社笑農和 サポートセンター長 黒田

 

ー最後の質問になりますが、奥さんが家族の時間がほしいと言っておられたのをお聞きしましたがどうですか?

初年度は機械に使われていましたが、現在は操作方法もある程度覚えてきたので家族への負担は減りました。春作業中は昔どこにも出れない状況でしたが、機械によって効率化されたので、時間を有効に使うことができるようになり選択肢も広がりました。

以前は、設備が足りず夜中の2時3時まで田んぼにいることも度々ありましたが、夜中に作業することがなくなりましたし、時間的余裕もそうですが、身体的な余裕も出てきました。

今後はもっと有効的にスマート農業機器を活用し、家族との時間を取れるようにしていきたいですね。

 

 

***************************************

白石農園

Facebook https://www.facebook.com/shiraishinouen/

 

***************************************

 

取材協力:白石農園

取  材:東京大学 生物環境工学 専修3年  桐島さん  堀田さん  Mさん