LoRaとは、LPWA(Low Power, Wide Area)という、少ない消費電力で広いエリアをカバーする無線通信方式の一つです。
↑総務省の資料より https://www.soumu.go.jp/main_content/000531436.pdf
無線というと、Wi-Fiをイメージする方が多いと思いますが、これは2.4GHz(ギガヘルツ)や5GHz(ギガヘルツ)
の周波数の電波を用いた通信になり、一般的に周波数が高くなるほど無線の速度は速いですが、通信が届く距離は
短いものになります。
反対に、LPWAの多くはWi-Fiよりも低い免許不要帯域(ISMバンド)の920MHz(メガヘルツ)帯を利用し
障害物に強く、電波が長距離まで届くがデータの伝送速度は遅いという特徴があり、
少量のデータ送信向きの技術です。
さて、では免許ってなに?という疑問がわいてきますね❓
電波には…免許不要の周波数帯域(アンライセンスバンド)を利用するものと、
免許が必要な周波数帯域(ライセンスバンド)を利用するものがあります。
<周波数帯域の参考図> 総務省の資料より https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/freq/search/myuse/summary/
携帯電話など電波を使った製品は身近に多数ありますが、許可を受けずに電波を発信する事は電波法という法律で禁止されています。
同じような周波数を使った製品が同時に電波を飛ばすと、回線同士が邪魔をしてしまいます。
そのため、電波を発信する基地を設置するには免許が必要なのです。
参考 ➡ 電波法
例)テレビ放送 約500MHz 携帯電話 約800MHz 、約1,500MHzなど 無線LAN 約2,400~2,500MHz
しかし上記の例以外に、免許を必要としない無線局を運用してよい周波数があり、それが900MHz[特定小電力無線局]と
呼ばれる機器向けの周波数帯です。運用に関しては電波の出力などに制限がありますが、この制限に適応した機器
(いわゆる技適マークがついたもの)であれば、手続き不要で使用する事ができます。
参考 ➡ 特定小電力無線局
paditch gate LoRaはこの通信域帯を利用したものになります。
続編に続く…☺